COLUMN基礎知識

医療レーザー脱毛機器の種類と特徴

2025.08.01
2025.09.04

医療レーザー脱毛で使用されるレーザー機器は、「熱破壊式」「蓄熱式」の 2 方式と、3 種類の波長レーザー(755・810・1064nm)に大別されます。

本記事では、医療レーザー脱毛機器の種類と特徴について、わかりやすく解説していきます。機器の種類を紹介した後、それぞれ機能や特徴について説明します。

当院の医療レーザー脱毛機器の種類と特徴

レジーナクリニックでは、患者さまの多様なニーズに応えるため、2種類の照射方法に対応した複数の脱毛機器を導入しています(一部クリニックを除く)。

レジーナクリニックの医療レーザー脱毛機器一覧

  ジェントルレーズプロ
(熱破壊式)
ソプラノチタニウム(蓄熱式)
レーザー種類 アレキサンドライトレーザー(755nm) 3波長同時照射(755nm、810nm、1064nm)
薬事承認 取得済み ダイオードレーザーベース
照射スピード 2Hz(1秒間に2回) 連続照射方式
照射口サイズ 20~24mm 2㎠・4㎠(部位により使い分け)
冷却機能 -26℃冷却ガス同時噴射 冷却機能付きハンドピース
特徴 ・旧型の2倍速で施術
 時間短縮
・パルス幅調整可能
・効果実感が早い
・熱量を数値で可視化
・あらゆる毛質に対応
・痛みが少ない
注意点 日焼け肌・色素沈着部位は制限あり まれに赤み・痒みなどが出る場合あり

ジェントルレーズプロ(熱破壊式)

基本スペック

  • 薬事承認取得済みの医療機器
  • アレキサンドライトレーザー(755nm)搭載
  • 照射スピード:2Hz(1秒間に2回照射)

特徴的な機能・施術内容

  • 旧型の2倍の照射スピードで、施術時間を短縮
  • 20~24mmの大口径照射口により、広範囲を効率的に施術
  • マイナス26℃の冷却ガス同時噴射システム搭載
  • パルス幅(照射時間)の調整が可能

安全性への配慮

レーザー照射と同時にハンドピースから噴射される冷却ガスにより、火傷リスクの軽減と痛みの緩和を実現しています。ただし、日焼けした褐色肌や濃い色素沈着がある部位では、安全性を考慮して施術を控える場合があります。

ソプラノチタニウム(蓄熱式)

基本スペック

  • 3波長同時照射技術搭載(755nm、810nm、1064nm)
  • ダイオードレーザーベースの蓄熱式脱毛機
  • 冷却機能付きハンドピース

特徴的な機能・施術内容

  • 3種類の波長を同時照射することで、あらゆる毛質に対応
  • レーザーの熱量を数値表示で確認可能
  • 照射面積の異なるハンドピース(2㎠、4㎠)を使い分け可能
  • 顔やVIOなどの細かい部位:2㎠のハンドピース使用
  • 背中などの広い部位:4㎠のハンドピースでスピーディーに施術

安全性への配慮

熱量の可視化により患者様の熱の蓄積を防ぎ、火傷や炎症のリスクを最小限に抑えています。まれに赤みやヒリヒリ感、痒み、発疹などの症状が現れる場合がありますが、適切なアフターケアで対応可能です。

脱毛機器の使い分けについて

レジーナクリニックでは、医師が患者さまの毛質、肌質、肌色を総合的に判断し、最適な脱毛機器を選択します。患者様による使用機器の指定は可能ですが、肌の状態や毛質により指定ができない場合もございます。機器に関する詳細は以下も併せてご覧ください。

医療レーザー脱毛機器で使用される3種類のレーザー

医療脱毛では、主にアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザー(ヤグレーザー)の3種類のレーザーが使用されています。これらのレーザーは、波長の長さが異なることで、皮膚への到達度や毛の黒い色素(メラニン)への反応の仕方に違いがあります。
レジーナクリニックでは、患者さま一人ひとりの肌質や毛質に合わせて、最適な機器を選択して施術を行っています。

レーザーの種類 波長 メリット 注意点・特徴
アレキサンドライトレーザー 755nm(短い)
  • 黒い毛に効果的
  • 低出力で効果あり
  • 日本人の肌に適合
  • 産毛に反応しにくい
  • 日焼け肌は制限あり
  • 色素沈着部位は注意
ダイオードレーザー 810nm(中間)
  • 幅広い毛質
  • 肌質に対応
  • 根深い毛に効果的
  • VIO施術に適している
  • 肌への負担が少ない
  • 産毛~濃い毛まで対応
  • バランス型
YAGレーザー 1064nm(長い)
  • 深部の太い毛に効果
  • 日焼け肌でも可能
  • 肌色を選ばない
  • 痛みを感じやすい
  • 冷却が重要

※褐色肌の方の産毛施術は慎重な判断が必要ですが、肌質によっては可能な場合もあります。

アレキサンドライトレーザーの特徴

アレキサンドライトレーザーは、755nmという比較的短い波長を持つレーザーです。3種類のレーザーの中で最も波長が短いという特徴があります。

メリット

  • メラニンに吸収されやすいため、黒い毛に対して効果的
  • 弱い出力でも発毛組織にアプローチできる

特徴・注意点

メラニン色素が薄い産毛には反応しにくく、照射時は出力を上げる必要があるため、肌への負担が増える可能性があります。
特に日焼け肌や色素沈着がある部位、褐色・黒褐色の肌の方の産毛施術では、火傷のリスクから慎重な判断が必要です。ただし、肌質や肌色によっては施術可能なケースもあります。

ダイオードレーザーの特徴

半導体を使用したダイオードレーザーは、810nmの波長を持ち、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間的な特性を持っています。

メリット

  • バランスの取れた波長で、幅広い毛質・肌質に対応
  • アレキサンドライトレーザーより深部に到達するため、根が深い毛にも効果的
  • VIOなど毛が密集している部位の施術に適している

特徴・注意点

メラニンへの吸収率が中程度のため、比較的肌への負担が少ないという特徴があります。産毛から濃い毛まで、幅広い毛質に対応可能で、バランスの取れた性能を持つレーザーです。

YAGレーザーの特徴

YAGレーザーは1064nmという最も長い波長を持つレーザーです。

メリット

  • 皮膚の深部まで到達するため、根が深い太い毛にも効果大
  • メラニンに吸収されにくいため、日焼け肌や色素沈着のある肌にも対応可能
  • 肌の色を選ばずに施術できる

特徴・注意点

波長が長く深部まで届くため、施術時の痛みを感じやすい傾向があります。そのため、適切な出力調整と冷却が重要となります。

熱破壊式と蓄熱式/2つの照射方法をご用意

医療レーザー脱毛には、熱破壊式と蓄熱式という2つの照射方法があります。それぞれターゲットとなる組織が異なり、脱毛のメカニズムにも違いがあります。

熱破壊式脱毛の仕組み

熱破壊式は、強い出力のレーザーを瞬間的に照射する方法です。

ターゲット組織

  • 毛母細胞(毛のもととなる細胞)
  • 毛乳頭(毛母細胞に栄養を送る組織)

特徴

熱破壊式では、メラニンに反応したレーザーが瞬時に熱を発生させ、発毛組織を一気に破壊します。この方法では施術後1~2週間程度で毛が抜け落ち、比較的早い段階で効果を実感しやすいという特徴があります。

蓄熱式脱毛の仕組み

蓄熱式は、低出力のレーザーを連続的に照射し、じわじわと熱を加える方法です。

ターゲット組織

  • バルジ領域(発毛を促す幹細胞が存在する部位)

特徴

蓄熱式は、低出力レーザーで徐々に熱を蓄積させる方法で、肌への負担が比較的少ないのが特徴です。施術後は2~4週間程度で毛が抜け落ち、痛みを感じにくいという利点があります。
どちらの方法も、適切に施術を行えば確実な脱毛効果が期待できます。毛質や肌質、施術部位によって使い分けることで、より安全で効果的な脱毛が可能となります。

脱毛の負担や不安軽減に向けた取り組み

痛みへの配慮

脱毛施術において、多くの方が心配されるのが痛みです。レジーナクリニックでは、以下のような工夫で痛みの軽減に努めています。

  • レーザー出力の細かな調整
  • 施術中の丁寧なお声がけ
  • 照射テンポの個別調整

カウンセリングでの丁寧な説明

初回の無料カウンセリングでは、使用する機器の特徴や施術の流れについて、詳しくご説明します。不安な点や疑問点があれば、遠慮なくご相談ください。

適切な機器使用で最適な医療レーザー脱毛が可能に

医療レーザー脱毛機器には、それぞれに特徴があり、適切に使い分けることで安全で効果的な脱毛が可能となります。レジーナクリニックでは、豊富な機器ラインナップと経験豊かなスタッフによる施術で、患者さま一人ひとりに最適な脱毛プランをご提供しています。
医療脱毛をご検討中の方は、ぜひ無料カウンセリングで詳しい情報をお聞きください。

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